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バヴェル・ギントフ ピアノリサイタル

楽友協会えひめ シーズン2008/09 第4回公演

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演奏中のバヴェル・ギントフ


3月6日(月)19時より、愛媛県県民文化会館ひめぎんホールサブホールにおいてバヴェル・ギントフ ピアノリサイタルが開催されました。

 バヴェル・ギントフは、ウクライナ・キエフ生まれの25歳の青年。おとなり香川県下で開催されている高松国際ピアノコンクール(記念すべき第1回)において、第1位を獲得するなど、将来を嘱望されているピアニストのひとりである。また、その端正かつ透き通るような美顔を楽しみに会場に駆けつけたご婦人方も多く見受けられました。

そんな期待のなか、第一部1曲目は、ベートーヴェンのロンドト長調。やさしく無難に弾きこなす。次は、期待の「熱情」。ご本人が「是非プログラムに入れたかった。」というだけあって、終始情熱的な演奏が聴かれた。数年後にもう一度聴いてみたいと感じさせる意欲的な演奏でもあった。

 第二部は、ショパンの4つのマズルカで始まった。得意とする曲なのでしょう、第一部とは一変して、すでにベテランの域を感じさせるこなれた演奏を聴かせる。なるほどこれが、ギントフの真髄なのかと思いながら、聴き入る。続いて同じくショパンのスケルツォ第4番。スケルツォのなかでも難曲とされるこの曲を、落ち着いてしかも楽しんでいるかのごとく弾く姿は、たのもしくも感じた。3曲目は、チャイコフスキー。ここでは、チャイコフスキーの感傷的、叙情的、情熱的そして土臭い感じを素直に伝える。正に、お手のもの。最後は、リストの「メフィストワルツ第1番」。ここでもリストの魅力を充分に伝える。この難曲をテクニックの駆使をあまり感じさせずに、淡々と聴かせるところが彼の魅力とも言える。最高に盛り上がるなか終演。そして、アンコールの1曲目はショパン「エチュードOp.10の12ハ短調(革命)」さっそうとした演奏で、大拍手。2曲目のアンコール曲は、D.スカルラッティ:ソナタ ヘ短調 L.118でした。

 第一部は「挑戦」、第二部は「円熟」を感じさせるバヴェル・ギントフによる意欲的なリサイタルは、楽友協会えひめが、愛媛県県民文化会館サブホールを主会場として活動してきた3年の最期を飾るに相応しい、華のある演奏会となりました。本会場で開催するにあたりご尽力いただいた関係各位に、あらためて感謝の意を表します。

 4年目を迎える2009/10シーズン(第1回公演 2009年5月28日)は、いよてつ高島屋ローズホールに主会場を移し、あらたな出発となります。

 あらたな出会い、あらたな感動を期待したい。

by gakuyuuehime | 2009-03-23 17:29 | 公演レポート

 

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