人気ブログランキング | 話題のタグを見る

神奈川フィルハーモニー管弦楽団 特別演奏会を聴いて

神奈川フィルハーモニー管弦楽団 特別演奏会を聴いて_d0083273_21293330.jpg

2008.06.07(土)
神奈川フィルハーモニー管弦楽団 特別演奏会
シュナイト音楽堂シリーズVol.16 「シューマン・シリーズIII」
■会場
神奈川県立音楽堂(木のホール)
■曲目
ブラームス:ハイドンの主題による変奏曲
シューマン:チェロ協奏曲
シューマン:交響曲 第3番「ライン」
■指揮
ハンス=マルティン・シュナイト
■出演
神奈川フィルハーモニー管弦楽団
■チェロ独奏
山本裕康
神奈川フィルハーモニー管弦楽団 特別演奏会を聴いて_d0083273_21301816.jpg
シュナイト氏の指揮によるコンサートは2007年の四季、今年4月のドイツレクイエムに続き3度目になる。仕事の都合、私自身の住んでいる場所からも簡単に毎回聴けないが、できる限り聴いておきたいコンサートがここにはある。シュナイト氏のコンサートにはそれがある。

ブラームスのハイドンの主題による変奏曲では非常にゆっくりとしたテンポで曲が進行する。聴かせる所をゆっくり聴かせるというより、聴かせたいメロディをしっかりときちんと聴かせるという感じだ。言葉ではうまく表現できない。
神奈川フィルハーモニー管弦楽団 特別演奏会を聴いて_d0083273_2131919.jpg
シューマンのチェロ協奏曲では、楽友協会えひめで2度松山にお越しいただいた我らが山本裕康氏のソロが聴ける。私は正直にいうとこのために音楽堂に居た。どのような演奏になるのか楽しみだった。期待を裏切ることはもちろんなかった。決して目立たず、音が溶け込むような演奏だった。もともとこの曲は、他の作曲者のチェロ協奏曲と比較してもソロが目立ちにくい曲だと思う。

すごく真面目なすばらしい演奏だけに、客の反応もよかった。演奏後に挨拶を軽くして舞台袖にさがるときに、ソリスト用の台の上にある留めにつまずいてしまった。シュナイト氏の手がさっと伸びてことなくおさまった。演奏が悪いとみっともない演技に見られていたと思うが、このホールに来ている聴衆にはもちろんそのようには映っていないようだ。二度、三度と挨拶に出るときもシュナイト氏が指揮棒でここに気をつけろと笑顔でわかりやすく示していた。シュナイト氏からするともっとソリストとして成長しろよなって云っているようにも感じたがそれは私の勝手な解釈か。「明日はシューマンの誕生日ということで・・・」シューマンの無伴奏ってあったのかなぁと考える間も無く「バッハを・・・」コンマスの石田氏に何かメモを置いて、石田氏が大きなリアクションで笑って、アンコールに入った、いったい何があったのか。後で聞くと4月の仕返しだそうだ。聴いていないから分からない。アンコールは一番のサラバンド。余裕を感じるこれもいい演奏だ。

シューマンのラインは雄大な演奏だった。金管も気持ちよくなっていたし、弦はいつもどおり美しい。次はいつ聴けることになるのか。CDではなんども聴いている曲だが、新しい発見がいくつもあった。やっぱり生で聴くいい演奏は素晴らしい。

また来なければいけない。

「在京のオケはいろいろあるけど、神奈川フィルは今もっとも熱いよ。聴いておかないと、いけないよ。」私の信用のおける友人がこのように私にこのようにアドバイスした。この言葉に感謝している。神奈川、いや関東に住んでいる人が羨ましい。

次はブラームスのドッペルコンチェルトを楽しみに音楽堂を離れた。
(上甲)

by gakuyuuehime | 2008-08-01 21:31 | 国内楽信

 

<< バレンボイム/スカラ座 リスト... 速報! 欧州楽信 文:三宅... >>