人気ブログランキング | 話題のタグを見る

ホロヴィッツ・イン・ハンブルク・ラスト・コンサート

ホロヴィッツ・イン・ハンブルク・ラスト・コンサート_d0083273_2154477.jpg
モーツァルト:ロンド ニ長調 K.485/ピアノ・ソナタ第13番変ロ長調 K.333
リスト:ワルツ・カプリース第6番イ短調(シューベルト:ワルツ イ短調 D969-9)
シューマン:子供の情景 op.15
ショパン:マズルカ第25番ロ短調 op.33-4/ポロネーズ第6番変イ長調 op.53『英雄』
シューベルト:楽興の時 ヘ短調
モシュコフスキ:火花(8つの性格的小品 op.36-6)

ヴラディーミル・ホロヴィッツ(ピアノ)
録音:1987年6月21日、ハンブルク、ムジークハレ大ホール(NDR放送録音)
CD:UCCG-1406 \2,800 (\2,667) ドイツ・グラモフォン

初蔵出し! 世紀の巨匠ホロヴィッツの初発売音源が登場!
古き良き時代の残り香が漂う人気巨匠ピアニストの最後の輝き!


 1987年6月21日、20世紀最大のピアニスト、83歳のホロヴィッツはハンブルクのムジークハレにて行われたリサイタルがその70年におよぶ現役生活最後の公演となり、その模様は北ドイツ放送(NDR)によって録音されていた。今回登場するディスクはその放送音源からのCD化である。アンコールのシューベルト:楽興の時ヘ短調のみ2003年に発売された『マジック・オブ・ホロヴィッツ』(UCCG1162、廃盤)に収録されていた以外は、20年以上の間NDRの倉庫にじっと眠っていたものなのである。
この年、ホロヴィッツは前年の歴史的なモスクワ公演及びヨ-ロッパ公演、そして最後の来日となる日本公演を成功させて、意気揚々と再度のヨ-ロッパ演奏旅行を敢行する。それはアムステルダム、ウィーン(映像収録が実施され、以前レ-ザ-ディスクで販売された)、ベルリン、ハンブルクでの一連のものであり、このハンブルクがその終着点となったのだ。
 演奏された曲目はいずれもホロヴィッツの十八番中の十八番の作品ばかり。これらの演奏は巨匠の晩年にふさわしく、どの楽曲にも静かに語りかけるような優しいタッチで弱音から中庸の音まで多彩な音色を紡ぎ出しているのが印象的で、繊細さと穏やかさ、慈しみに満ちた自由な芸術的調和を感じさせるとともに、遊び心満載のとてもチャーミングなホロヴィッツを感じることができる。所々指回りでもたつく部分がないわけではないが、そんなことは微塵も気にならないほど音楽性の凝縮された次元の高い演奏を聴かせてくれている。白眉はなんといってもアンコ-ルのシュ-ベルト:楽興の時だ!紛れもなく20世紀最大のピアノの巨匠あったホロヴィッツが最後に行った演奏会の記録として、我々をいつまでも楽しませてくれるものだと言える。
(二宮)

by gakuyuuehime | 2008-07-18 21:07 | CD この1枚

 

<< 速報! 欧州楽信 文:三宅坂... フルヴェン もうひとつのバイロ... >>