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チャイコフスキー国際コンク-ルで神尾真由子(ヴァイオリン)が優勝

チャイコフスキー国際コンク-ルで神尾真由子(ヴァイオリン)が優勝
文:三宅坂幸太郎(音楽ジャ-ナリスト)

モスクワで開かれた第13回チャイコフスキー国際コンクールで29日、最終結果の発表があり、ヴァイオリン部門で日本の神尾真由子(21)が優勝した。同コンクールはショパン国際ピアノ・コンクールなどと並ぶ、若手音楽家の登竜門のコンクールで、日本からヴァイオリンの優勝者が出たのは90年の諏訪内晶子以来で2人目。前回(02年)は同部門で川久保賜紀(たまき)が1位なしの2位に選ばれており、事実上、日本人が2大会連続で最高位に輝いた。
 チャイコフスキー国際コンクールは58年創設で、原則として4年に1度開催。日本からの過去の優勝者は諏訪内のほか、02年のピアノの上原彩子、98年のソプラノの佐藤美枝子がいる。これで3大会連続で日本人の優勝者が出たことになる。
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 同コンクールは、今月15日の1次予選からスタート。神尾は29日の最終選考で本選に残った6人の最後に登場。チャイコフスキーとシベリウスのヴァイオリン協奏曲を演奏。終了後、会場からわき起こった大きな拍手はしばらく鳴りやまなかった。
神尾は大阪府豊中市出身。4歳でヴァイオリンを始め、10歳でデビュー。11歳でメニューイン国際コンクール・ジュニア部門に3位入賞した。14歳で米国デビューを果たすなど、すでに国際的なキャリアを積んできている。桐朋女子高校を経て、ニューヨークのジュリアード音楽院プリ・カレッジで学び、現在はスイスのチューリヒ音楽演劇大学で学んでいる。2004年のモンテカルロ・マスターズなど国内外の数々のコンクールで優勝経験がある。
 同部門の審査員で、現在神尾が師事するザハル・ブロン氏は「曲が持つ理論と、表現の自由がうまく統合された、すばらしい演奏を舞台で発揮した」と弟子の成長を高く評価した。同氏によると、審査員15人の9割が神尾を1位に推したという。

 これから先、日本での彼女の演奏予定は次のとおり

8月12日(日) ミューザ川崎シンフォニーホール
大友直人/東京交響楽団
サン=サーンス:ヴァイオリン協奏曲第3番 ロ短調

8月23日(木) 愛媛県県民文化会館
8月24日(金) 香川県県民ホール
8月26日(日) 鳴門市文化会館
8月27日(月) 高知県立県民文化ホール
8月28日(火) 梅田芸術劇場
ジェームズ・ジャッド/NHK交響楽団
サン・サーンス:ヴァイオリン協奏曲第3番 ロ短調

8月29日(水) 浜離宮朝日ホール
リサイタル (ピアノ:東誠三)
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第9番イ長調「クロイツェル」
ショーソン:詩曲
ワックスマン:カルメン幻想曲 ほか

10月6日(土)/7日(日) 兵庫県芸術文化センタ-大ホ-ル
オッコ・カム/兵庫芸術文化センター管弦楽団
チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調

 今年のコンクールではこのほか、チェロ部門で日本生まれ(現在はカナダ国籍)の山上薫(やまがみかおり)(25)が、入賞に次ぐ「特別賞(ディプロマ)」を受賞した。また、ヴァイオリン部門ではドイツから出場した日系の有希マヌエラ・ヤンケ(20)が3位になった。さらにこのコンク-ルではヴァイオリン製作者部門があり、菊田浩さんが優勝し、高橋明さんが2位に入賞した。
 ヴァイオリン以外の今年の各部門の優勝者は次の通り。▽ピアノ=該当者なし▽チェロ=セルゲイ・アントノフ(ロシア)▽声楽(女性)=アリビナ・シャギムラトワ(ロシア)▽同(男性)=アレクサンドル・ツィムバリュク(ウクライナ)

by gakuyuuehime | 2007-07-07 18:20 | 欧州楽信

 

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