シーズン2010/11 第4回公演 山本裕康 チェロリサイタル開催
2011年 02月 01日

1月31日(月)19時より、いよてつ髙島屋ローズホールにおいて、楽友協会えひめシーズン2010/11 第4回公演 山本裕康チェロリサイタルが開催されました。例年に無い寒波に襲われた愛媛県でしたが、積雪のあった宇和島、大洲地方からもたくさんの会員、音楽ファンが来場されました。
山本裕康氏といえば、「バッハ無伴奏チェロ組曲集Ⅰ」「バッハ無伴奏チェロ組曲集Ⅱ」、そして昨年からのベートーヴェン作品集と、チェロ曲の最も重要なレパートリーを披露してくれており、楽友協会えひめの会員のみなさんにはすっかりおなじみとなっている実力派チェリストである。昨年の公演でもコンビを組んだ林 澄子氏とも、息の合った演奏を聴かせ、2回目となる本公演も大きな期待を持って臨んだ。
変奏曲2種は、ベートーヴェンが好んで取り上げたモーツァルトの「魔笛」の主題によるもの。いずれも、モーツァルトの軽妙さとベートーヴェンらしさがうまく調和した名曲である。この2曲を、原曲をほうふつとさせるように、軽妙かつ大胆に奏でる。ピアノもそれに充分に応える。チェロ・ソナタ第4番、5番は、その内面的な深さをいかに表現できるかが鍵となる、深い情緒と瞑想的な雰囲気を多分に盛り込んだ曲であるが、これをみごとに表現した。とりわけ、第5番第2楽章における演奏は、極上のものであった。多くの聴衆が、最高の気分に浸り、感動したときであったといえよう。ピアノの林 澄子は、変奏曲におけるチェロの軽妙な表現にも、ソナタ第5番の終楽章のいかにもベートーヴェンらしい、太い骨格のしっかりとした表現にも的確に対応し、全体の音楽を盛り上げた。
アンコール曲は、1曲目「白鳥」(サン・サーンス)、2曲目「鳥の歌」(カタロニア民謡)でした。
by gakuyuuehime | 2011-02-01 21:27 | 公演レポート

