江川敦子ピアノ・リサイタル開催
2010年 02月 01日

1月20日(水)19時より、いよてつ髙島屋ローズホールにおいて、今シーズン第4回目の公演となる江川敦子ピアノリサイタルが開催されました。
江川敦子、諸般の事情により出演できなくなったコルネリア・へルマンに代わり、急遽出演を引き受けてくれての松山初登場である。これからソリスト、室内楽奏者として、ますます活動の域を広げている期待のピアニストである。
1曲目は、モーツァルト。ピアノソナタ第10番ハ長調K330、この有名曲をどう弾くか。響きは、限りなく明るい。若さを全面に出した美しい表現で無難に弾きこなす。2曲目は大きく感じを変えて、ベートーヴェンピアノソナタ第8番ハ短調op.13。「悲愴」の副題を持つこの名曲、第1楽章、暗く重々しい序奏からダイナミックに展開する第1主題と美しい第2主題を、ずっしりと地についた表現で堂々と弾ききる。叙情的な第2楽章をはさみ、第3楽章は、軽快さのなかにも力強さを感じさせる、颯爽としたピアノを聴かせた。1曲目とは、打って変った力強いピアノである。会場内興奮のうちに第一部終了。休憩に入る。
第二部は、ショパンプログラム。1曲目は、2つのノクターンop.48より第13番ハ短調と第14番嬰へ短調。まず13番、よく耳にする、暗く魅力ある落ち着いたテーマを朗々と歌い上げる。14番は、13番よりは、きらびやかなテーマをはっきりと表現する。素晴らしいピアニストと確信した。幻想曲をはさんで、いよいよ最後の曲、ポロネーズ第1番。このスケールの大きな曲をどう聴かせてくれるのか、興味深いところである。このスケールの大きい曲を、屈託の無い、のびのびとした表現で聴かせる。気持ちの良い音楽だ。どんどん盛り上がって、終演。
場内の大歓声に応え、アンコール曲は2曲。1曲目は、ショパンのノクターン第2番。「愛情物語」のテーマとして有名なこの曲を、淡々と弾く。最後の曲となったのは、シューベルト「楽興の時」より第3番。久しぶりに耳にするこの曲、とても新鮮に感じた。初々しく、淡々とした表現がこの曲に相応しい。シューベルト、ベートーヴェンあたりをもういちどぜひ聴きたい。
by gakuyuuehime | 2010-02-01 20:26 | 公演レポート

