2008年 6月 2日(月) 19時 愛媛県県民文化会館サブホ-ル
ヴァイオリン:松山 冴花
ピアノ : 林 澄子
曲 目
クライスラー:レティタティーヴォとスケルツォ、カプリース (ヴァイオリン・ソロ)
ベ-ト-ヴェン:ヴァイオリンソナタ第8番ト長調 op.30-3
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ミルシティン:パガニ-ニア-ナ (ヴァイオリン・ソロ)
フランク:ヴァイオリンソナタ イ長調
松山冴花ヴァイオリンリサイタル 聴きどころ
ニューヨーク・タイムスの批評で “彼女の演奏は光り輝く新しい才能を開花させた…” と評された松山冴花のリサイタルがいよいよ近づいてきた。
彼女は兵庫県西宮市生まれ。1990年よりジュリアード音楽院に学び、現在ニューヨーク在住。これまでに、シカゴ交響楽団コンサートマスターのロバート・チェンや名教師として名高いドロシー・ディレイ、ニューヨーク・フィルコンサートマスターのグレン・ディクトロウらに師事する。1999年に学士号取得、2005年同音楽院修士課程を修了し、現在は、同音楽院アーティスト・ディプロマコースに在学中で、ドナルド・ワイラースタイン、マイケル・ギルバート、ジュリアード弦楽四重奏団第2ヴァイオリン奏者のロナルド・コープスに師事している。
数々のコンクールで、すでに目覚しい成功を収めている。主なのもでは2003年
ハノーヴァー国際ヴァイオリン・コンクール第2位。2004年
仙台国際音楽コンクール第1位および聴衆賞。2005年
エリーザベト王妃国際音楽コンクール第4位を得ている。
海外では、アメリカ、スペイン、ドイツ、ベルギー、東地中海、アルゼンチンでリサイタルやオーケストラとの共演、2007年4月30日にはニューヨークのアリス・タリー・ホール修復記念のためのガラ・コンサートに 数多くの著名アーティストと共に出演した。2008年にはブラームスのダブル・コンチェルトでキメルセンターでフィラデルフィア・デビューを飾った。日本ではこれまでに、東京フィル、東響、名古屋フィル、兵庫芸術文化センター管、大阪フィル、仙台フィル、新日本フィル、関西フィルなどと共演している。
また、マールボロ、コンサートマスターを務めたシュレスヴィヒ=ホルシュタイン音楽アカデミー、タングルウッド、イタリア・シエナのキジアーナ音楽院、アスペン、メドウマウント、ミュージック・マスターズ・コース in かずさ(千葉)など数多くの国際的に有名な夏期音楽祭にも参加している。
今回は6月6日に京都で行われる京都市交響楽団定期演奏会のソリスト(バルト-クのヴァイオリン協奏曲第2番を演奏)として出演される前に楽友協会えひめのために用意されたリサイタルである。彼女からのコメントでは今回のプログラムは「勝負プロ」とのこと。現在の彼女のすべてを出し切るプログラムといったところであろうか。
前半はまずヴァイオリン独奏で
クライスラーの
レティタティーヴォとスケルツォ、カプリースである。わずか5分ほどながらクライスラーらしい高度な技巧を要求され、高い音楽性とテクニックを必要とされるこの難曲を、彼女がどのように演奏するだろうか? 次に
ベ-ト-ヴェンの
ヴァイオリンソナタ第8番である。「田園風」と言われたように、なごやかで爽やかな自然を想わせる気分にあふれ、情感の豊かさと軽快な印象をどのように表現するのだろうか、またこの作品はピアノとヴァイオリンが対等な位置関係にあってそれぞれが旋律を引き継ぎながら演奏するのだが、ピアノの林澄子との音楽的掛け合いが大変興味深いものとなるだろう。
後半もまず最初はヴァイオリン独奏で
ミルシティンの
パガニ-ニア-ナである。前半のクライスラ-と同じく20世紀のヴァイオリンの名手として鳴らした彼が自らパガニ-ニの名旋律を基にして作曲した技巧的小品を彼女はどのように演奏するだろうか?興味が尽きない。 そして最後は
フランクの
ヴァイオリンソナタが演奏される。いかにもフランクらしい理性と内面的情熱の美しい調和が取れているこの曲は現在の
ヴァイオリンソナタの最高峰のひとつといって過言でない。そんな作品を彼女はピアノの林澄子とともにどのような演奏をしてくれるのであろうか?我々はじっくりと楽しませてもらうことにしようと思う。